使い方ガイド

Macで使える2D CAD
— 図面ソフト選びは「縮尺・寸法・DXF」で決まる

木工やDIYの製作図、レーザーカッターやCNCに渡すデータ、部屋の間取り図。「Macで図面を描きたい」と思って検索すると多くの製品名が並びますが、機能一覧を見比べる前に知っておきたいことがあります。きれいに描けるソフトと、図面が描けるソフトは別物だということです。見分ける目印は3つ。縮尺・寸法・DXFです。

「描ける」と「図面が描ける」は別物です

Macには線や図形をきれいに描けるソフトがたくさんあり、四角を描いて寸法らしき数字を添えるだけならどれでもできます。ところが、描いたものを「図面」として使おうとした瞬間——つまり正しい大きさで作る・切る・伝えるための絵にしようとした瞬間に、次の3つの壁に当たります。

症状1: 縮尺を決めて描けない

図面には「紙の上の1cmが実物の何cmか」という約束=縮尺があります。この約束をファイル自体が持っていないと、幅850mmの棚を描いたつもりでも、データ上はただの「850という長さの四角」です。印刷するとき、人に渡すとき、あとで自分が開き直すときのたびに、「これは何分の1で描いたんだっけ」と頭の中で換算し直すことになります。

図面用のソフトは逆の順番で作られています。先に用紙と縮尺を決め、あとは実物の寸法をそのまま入力する。850と打てば850mmの線が引かれ、1:10の図面として印刷すれば紙の上で正確に85mmになります。

症状2: 寸法の数値が図形についてこない

描画ソフトで寸法を書くと、それは「2本の線と文字」の飾りです。あとで形を修正したら、数値は自分で打ち直すしかありません。そして図面でいちばん危ないのは、寸法が無いことではなく、直し忘れた数値が正しい顔をして書いてあることです。その数値を信じて材料を切ってから間違いに気づきます。

図面用のソフトでは、寸法は図形を測って生まれる要素です。形を直したあとに、実測から数値を作り直せます。

症状3: DXFで渡せない

レーザーカッターやCNCの加工サービス、金属や木材の加工業者、設計をやり取りする相手が受け取ってくれるのは、多くの場合DXFという図面データ形式です。画像やPDFは「人が見る」ためのもので、機械や相手のCADはそこから線と寸法を取り出せません。せっかく描いた図が、渡す段階で行き止まりになります。

Olmeは、この3つを前提に作った2D CADです

当サイトで開発している Olme(オルメ)は、macOSネイティブの2D CADです。上の3つは「あると便利な機能」ではなく、図面ソフトの前提として最初から組み込んであります。

  • 縮尺 — 新規作成で用紙サイズと縮尺を決めたら、あとは実物の寸法(mm)のまま入力して描きます。印刷すれば紙の上でその縮尺どおりの大きさになります。
  • 寸法 — 寸法は実測から生まれる要素です。直したい範囲を枠で囲んで端点をまとめて動かすと、枠に入った寸法の数値も計算し直されます。手で打ち直さないぶん、直し忘れが減ります。
  • DXF — DXFの読み込みと書き出しに対応しています。レーザーカッター系のソフトで使われるSVGの書き出しにも対応。日本の建築・土木で広く使われるJWW形式も読み書きできます(JWWを知らなくても困ることはありません。建築関係の図面を受け取る機会ができたとき、そのまま開けます)。

Macで、日本語で、そのまま起動します

「Mac対応」と書かれたCADを入れてみたら起動しなかった、起動はしたけれど画面が全部英語で調べながらでないと使えなかった——無料のCADを試した方から、機能以前のこうした声をよく見かけます。

OlmeはMacのために作られたネイティブアプリで、Apple Silicon搭載のMacでそのまま動作し、Appleの公証(notarization)を受けて配布されます。メニューも入力もヘルプもすべて日本語です。ダウンロードして開いたら、最初の画面からすぐ線が引けます。

趣味の道具にも、仕事の道具にもなる価格です

Olmeは買い切り¥4,800で、月額・年額の課金はありません。そして商用利用に制限がありません。趣味で始めた木工作品をハンドメイドマーケットで売るようになっても、図面の仕事を受けるようになっても、ライセンスの切り替えや追加料金は不要です。

選ぶときのチェックリスト

Olmeに限らず、Macで図面用のソフトを選ぶときはこの5つを確認してみてください。

  1. 用紙と縮尺を決めて、実物の寸法のまま描けるか
  2. 図形を修正したとき、寸法の数値を実測から作り直せるか
  3. DXFで書き出せるか(渡す相手・機械が決まっているなら、その形式で)
  4. 手元のMacでちゃんと起動するか。日本語で使えるか
  5. 商用利用の条件と、費用構造(買い切りか、毎年払い続けるのか)

Olmeを試してみる

Olmeは、縮尺・寸法・DXFを前提に作られたmacOSネイティブの2D CADです。買い切り¥4,800・月額課金なし。現在リリース準備中(2026年公開予定)で、公開時は7日間の無料お試しからご利用いただけます。公開時のお知らせは、メールアドレスのご登録で受け取れます。

よくある質問

CADを使うのは初めてですが、大丈夫ですか?

2D CADには描画ソフトと違う操作の考え方(縮尺・スナップ・レイヤなど)があり、最初に少し慣れが必要です。Olmeでは基本操作を日本語のヘルプで説明しており、7日間の無料お試しで自分の用途に合うか確かめられます。

無料のCADではだめですか?

用途によっては十分です。試してみて、縮尺を決めて実寸で描けること・寸法の数値を実測から作り直せること・必要な形式で書き出せることの3つがそろっていて、手元のMacで問題なく動くなら、それも良い選択です。

3D CADのほうがいいのでは?

立体のモデリングや3Dプリント用の造形データが目的なら3D CADが適しています。一方、板から切り出すパーツ・レーザー加工のデータ・間取りや配置図のように、実際に必要なのが「正確な平面の図」であることも多く、その場合は2D専業のほうが覚えることが少なく軽快です。

JWW形式とは何ですか?

日本の建築・土木業界で広く使われている図面ファイルの形式(.jww)です。ご自身が使わなくても、建築関係の方から図面を受け取る場面では今も現役の形式で、Olmeはこれをそのまま開いて、編集して、同じ形式で返せます。詳しくは.jwwファイルとは?をご覧ください。

関連ガイド

Olmeは独立に開発されたソフトウェアです。JWW形式を扱いますが、他のCADソフトウェアの著作権者とは関係ありません。